info-contributions災害福祉支援ネットワーク・サンダーバード鹿児島支部の活動報告②

2016年04月24日

災害福祉支援ネットワーク・サンダーバード鹿児島支部の活動報告②

22日(金)は震源地、熊本県上益城郡益城町内の避難所、福祉避難所を訪問し支援の要否状況を確認しております。
各避難所は避難者でいっぱいの状況にあり、避難者に疲弊がみられました。避難所における医療ニーズはDMATにより充足しております。
明日、4月23日(土)は鹿児島より野菜や生鮮食品、オムツ、介護用品がリフト車6台程度届く予定となっており、グループホームや福祉避難所へ配送予定としています。
また、特別養護老人ホーム『グリーンヒルみふね』の小規模多機能型居宅介護事業所が再開されることとなり、リハビリや介護支援としてサンダーバード鹿児島支部(玉昌会)より職員が現場入りすることとなっています。

施設状況

益城町ボランティアセンター内、益城町社会福祉協議会

避難所ボランティア、集積所仕分など避難所運営に関するボランティアの調整を行っており、福祉事業所の状況把握はしておりません。

益城町災害対策本部、(益城町保健福祉センター)

益城町役場が倒壊の恐れにあり、益城町役場機能を担っています。一般避難所に多数の高齢者が避難しており、ボランティアスタッフはいるものの、トイレ介助、食事介助などが行える介護スタッフがいないため、介護経験のあるスタッフを要しています。

益城町内一般避難所は全15カ所となっております。

福祉避難所

社会福祉法人 耕心会 障害者支援施設 熊東園(熊本県上益城郡益城町広崎786-1)

一般人も受け入れているため、本来の福祉避難所として機能していない状況です。現在、日本財団より4名のボランティアを受入れ、主に洗濯(コインランドリー)を行っております。入居者は50名、グラウンドを一般開放しており、夕方以降は100台程度の車が避難している状況です。

  • 必要物的支援:飲用水、食料(カップラーメン等)、紙皿、紙コップ
  • 必要人的支援:知的障害者が入所しているため、ボランティアスタッフなどが現場に入るとストレスとなるため人的支援を要していません。

社会福祉法人ましき苑 特別養護老人ホーム 花へんろ(熊本県上益城郡益城町惣領1670)

入居者は60名程。福祉避難所として一般避難者を含め100名程度受入しており、1週間を目途に他避難所への移動を検討、避難所を模索している状況です。水、電気は復旧しています。

  • 必要物的支援:飲用水(水道水に濁りあるため)、感染対策用品
  • 必要人的支援:鹿児島DCATより3名受入しており現状は要していません。

社会福祉法人 慈光会 特別養護老人ホームひろやす荘(熊本県上益城郡益城町安永1080)

入居者は155名(平均介護度4程度)であり、福祉避難所として一般避難者を含め140名受入しております。電気は復旧している状況です。

  • 必要物的支援:飲用水(2ℓペットボトル)、おかゆゼリー(嚥下対象食品)
  • 必要人的支援:全国訪問ボランティアナースの会「キャンナス」より医師、看護師、計4名程度受入をしている。長期化した際は人的支援必要としています。

社会福祉法人 錦光会 特別養護老人ホーム いこいの里(熊本県上益城郡益城町福原1988-1)

入居者は65名、福祉避難所ではないが、地域の要望から一般避難者を含め100名程度受入しています。

  • 必要物的支援:近隣に集積所があり要しない
  • 必要人的支援:スタッフの被災により人員が不足、老施協へ依頼している状況です。

サンダーバード高知支部

4月23日(土)、医師1名、看護師2名、PT 1名、ST 1名、事務スタッフ1名で南阿蘇村、㈱南阿蘇ケアサービス入りする。

㈱南阿蘇ケアサービス

(株)南阿蘇ケアサービスへ南阿蘇村の状況を確認、物資については自衛隊により充足している状況です。

阿蘇大橋崩落により、一部スタッフの通勤ができない事、スタッフ自身も被災していることから南阿蘇村にある福祉事業所全体として人員が不足しています。主に調理スタッフ、介護スタッフなど介護要員を要しており、医療ニーズについてはDMATにより十分とは言えないが充足している状況とのことです。

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